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    • 2019.05.01 Wednesday
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    ギルティ(映画)

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      JUGEMテーマ:映画

       

      ずっと迷ってたことがあります。
      現在上映中、またはDVD・BDが出ていない映画館で観た作品を書くか否か。


      ……(´∞`)……


      とりあえず書いてみるか、という結論に達しました。何事もトライ、クライ、トライ。(突然のリリック)


      というわけで「映画館で観ました映画」感想記事、初回は、デンマークの密室型サスペンス・『ギルティ』です。

       


      【あらすじ】
      ある事件で警察官を退き、緊急通報司令室のオペレーターとして動くアスガー。
      応対するのは小さな事件ばかりで、酔っぱらいやイタズラ電話に辟易していた。
      そんな中、イーベンという女性からの緊急コールがかかってきた。
      どうも様子がおかしいと思ったアスガーは、耳を澄まし質問を重ねる。

       

      「イエスかノーで答えて。あなたは誘拐されている?」
      「イエス」

       

      ――声と音だけの手がかりで、彼女を助けなくてはならない。

       

       

      以下、うっすらネタバレ中です。
       一応ふんわりした表現ですが、すぐピンと来るかと思います。

       

       


      【舞台設定がうまい】
      特徴はなんと言っても、全編コールセンター内で物語が進む点です。
      背景はコールセンターの、薄暗い、青みがかった灰色の硬質な室内だけ。
      そして画面の多くが主人公・アスガーの顔、顔、全身、また顔。
      ほんとに、「これアニメ映画だったらアスガーの顔描きすぎてアニメーターさん気がくるうんちゃうかな」ってくらいアスガーの顔だらけでした。

       

      誘拐されたイーベンですらいっさい姿を表しません。声だけ。声と言葉しか得られる情報はないーーという設定は、冷静に考えるとちょっと不自然で、本来なら、捜査・調査の糸口は他にたくさんあると思います。
      ですが、この物語では『情報源は電話の向こうの音声だけ』を徹底しています。脱出ゲームばりにヒントが少ない。

       

      この点が、もうほんっとに映画のテーマに沿ってまして。

       

      観終わった後、


      ああなるほど、アスガーはいわゆる『ネット社会の現代人』具現化した人なのか。


      あふれるほどの情報が身の回りにあるのに、実は自身の都合のよいように頭に入れる情報を取捨選択している人々ーーつまり、我々なのか。


      と気づきました。

       


      【キーワードは「想像力」】
      こないだ見かけたツイートに、こんなものがありました。

       

      メルカリにいたヤバい出品者の中でも今までで一番ヤバかった「高橋陽平を救う会」についてーTogetter
      https://togetter.com/li/1337048

       

      この映画とこのハナシ、テーマが共鳴しています。
      人がふたり以上いて、どちらか一方の話だけを聞くのがどれだけ危ういことか。
      知らず知らずのうちにやってしまいがちな過ちです。何故なら人間だから。考えすぎる葦だから。


      この映画のキャッチコピー、


      『試されるのは、あなたの想像力』


      が何とも心憎い。

      想像力というものをうまく逆手にとり、「試される」の意味も変わってくる。
      真相を知った後だと、このコピーがすこし変質して浮かびました。

       

      『想像力を、疑え』

       

      あえて『誰の』とは書かずに。肝に銘じる――というか、意識の片隅に常に置いておきたいです。

       


      【だけど映画だからこれだけでは終わらない】

       

      「ママに会いたい。ママ、帰ってきて」

       

      イーベンの幼い娘が、電話越しにアスガーに訴えたこの言葉。
      真相を知ってからだと、まるっと台詞としての意図が変わります。
      最初は主人公・アスガーの「絶対にイーベンを助けてやる。あの子に母親と会わせてやる!」というモチベーションを上げる薪的な役割だったのが、ラストではすこしの痛みを伴った希望に変わります。
      自分のやったことを理解して自殺しようとするイーベンを、この世に引き留める言葉になりました。

       

      この後、イーベンには苦しい現実が待っているし、もしかしたら娘の願いはつらいものになってしまうかもしれない。


      それでも、……。

       

      暗くて胸が痛くなるようなラストに、一掬の救いをもたらしてるのではないか――と、今では思います。

       


      【余談】
      シネ・リーブル梅田で観ました。
      久々の梅田スカイビルです。いやー変わりましたねー。ヨドバシカメラから行く道も記憶と全然違ってて、あの心霊スポットっつーか、油断してたら通り魔に襲われそうなうすら寂しさと物騒感はドコへやら。

      スカイビル内も「白っ!」って感じで明るく様変わりしてました。


      韓国の修学旅行生がいて、あちらの制服ってタイトスカートなんですね。可愛い。
      女子がほぼみんな赤いリップで、男子がほぼみんなダンディーカット(韓国の男性アイドに人気な髪型)。日本とは似て非なる感じで面白かったです。



      次回は何食べドラマのことを徒然と書きます。


      キャビン(映画)

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        JUGEMテーマ:Horror

         

        年度末が差し迫り、基本は走っているけれどふと立ち止まった瞬間、鈍い恐怖に足元が竦むこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

        久しぶりの映画感想記事です。


        今回は『キャビン』。
        2012年のアメリカ生まれ、
        カオスだった2018年度の締めくくりにふさわしい(かもしれない)、あの『スクリーム』と同種の、ホラー映画まとめホラー映画です。

         

         

        【※注意】毎度のことながらネタバレ全開です。
         なるべくネタバレなしの初見をおすすめします。

         

        感想の前に。

         

        【鑑賞時の推奨アイテム】
        ・コーラ(もちろんLサイズ)
        ・ポップコーン(当然Lサイズ)
        ・古今東西のホラー映画の軽い知識。(できれば有名どころをの10本分ほど)

         

        ・鏡
        (傍にスタンドミラーを立てて置いといてください)

         


        【あらすじ】
        都会から遠く離れた田舎の、奥深い森の中。湖の近くにあるキャビンに、5人の若者がバカンスに来た。
        男慣れしてなさそうなデイナ。性に積極的そうなジュールズ。勤勉な好青年ふうのホールデン。精力的マッチョっぽいカート。そしてハッパをたしなむマーティ。

        ーーそんな5人を、モニターに囲まれた管制室で『監視』し『管理』する、スーツと白衣姿の大人ーー職員たち。

        やがて夜を迎え、5人は職員たちに巧妙に誘導され、地下室へ向かう。
        そこには、曰くありげなアイテムが大量に置いてあった。

         


        【ざっくりネタバレ】
        舞台であるキャビンは、プロジェクションマッピングその他を駆使して造り上げたハリボテ。まさに映画のセットです。
        そして職員たちは、デイナたちをやたら高度な技術を使って操り、「閉ざされた空間で次々と若者たちが惨殺される『ホラー映画』」を作ろうとしています。

        その血を、大昔に地上を支配していた古き神に捧げるために。
        ただしその神は、単なる生贄では許さず、『愚かな若者たちが自ら目覚めさせた怪物に殺される』というドラマティックな死と『罰』を求める、大変めんどくさい存在。神のリクエストに応えるために、職員たちは粉骨砕身してるわけです。

         


        【上手なホラー映画の作り方】
        シナリオの教科書かよってくらいにベタな導入部を経て、職員たちは薬物と気温と照明を調整し、あの手この手で若者を操ります。
        このメタ的手法がだいぶ面白い。
        もっとも努力が見られたのはジュールズとカートの濡れ場。
        寒いと言ったら気温を上げて、暗いといったら月明かりを用意し、催淫ガスを散布し、今か今かとモニターを凝視する。

         

        ジュールズ:「こんなところじゃ恥ずかしい」
         カート:「誰も見てないさ」

         

        管制室のほぼ全職員:「<●><●>」

         

        見てるんだなコレが。
        (ジュールズが脱いでポロリした瞬間に歓声がわくの本気で笑った)

         

        どうやら『神』は、エロいおねーちゃんがエロいことするのが好きで、さらにエロいおねーちゃんが惨殺されるのが大好きなようです。

         


        【この映画の恐怖ポイント】
        ホラー映画のキャラクターというものは、基本的に観客に「こいつら別に死んでもいーや」と思わせるのが前提でして。
        最適な参考文献は『13日の金曜日』。感情移入をなるべく減らし、キャラが殺されるショックを和らげ、死を娯楽として見てもらうーーそんな気配りを要します。
        (この点がホラー映画とホラー小説の違いだよなー)

         

        なので殺される若者たちはだいたい愚かなのです。最後まで生き残るファイナルガール以外は。

        この物語でも、職員たちは5人の若者を「愚か者だから選ばれた」と言いました。

         

        でも本当は違う。

         

        5人は「愚か者にさせられた」のです。

        本来のジュールズは淫乱ではない普通のお嬢さんで、口が悪い傲慢なマッチョっぽいカートは勇気のある青年です。友達(マーティ)をバカにする言葉なんて吐かない。
        彼らの愚行は職員たちが環境を操作し、興奮剤やらを投与してその人格を歪めさせたせいだった。

         

        職員たちが勝手に5人を、

         

        ・クライマックスで怪物と戦うファイナルガールとなる『処女』。
        ・濡れ場を提供した後は用済みになって死ぬ『淫乱』。
        ・状況を整理して真相への道筋を作るけど結局死ぬ『学者』。
        ・怪物と戦うけど力及ばず死ぬ『戦士』。
        ・怯えて周囲に迷惑をかけて、たいした見せ場もなく死ぬ『愚者』。

         

        に作り上げたのです。

         

        『知らないうちに操られて』
        『自分自身の意思で選んだはずが』
        『見知らぬ他人の都合のいいように』
        『勝手にレッテルを貼られて、その通りに振る舞わされる』

         

        これこそがこの映画のいちばんの恐怖ポイントだと思います。

         


        【クライマックスが本当にクライマックスだぜ!】
        どんどん殺されていく仲間たち。

        ところがどっこい番狂わせ。
        なんと本来なら2番目か3番目くらいに特に何の意味もなく、場つなぎ的な意図で退場させられる『愚者』のマーティが生きてたのです。

        デイナとマーティは管制室に入り込みます。
        そこには古今東西の、ホラー映画のモンスターたちが収容されていました。

         

        ゾンビの一家から始まり、幽霊、悪魔、巨大なコブラ、大口のバレリーナ、双子の少女、コウモリ、ユニコーン、ヘルレイザーっぽいやつ、マッドドクター、吸血鬼、狼男、ノコギリ車、能面の一家、巨木、コウモリ、ピエロ、そして半魚人と何でもござれ。

        (ビジュアルが完全に『CUBE』のオマージュ。怪物たちの元ネタ一覧はぐぐったら出てきます)

         

        一時停止してガン見しました。よくぞここまで揃えたもんだ。

         

        そこへ2人を捕らえようと武装した職員たちがやってきます。
        逃げた2人はあるスイッチを押します。それは、

         

         ━━━━━━━━━━━

        ┛ システム解除スイッチ ┗
        (効果:怪物たちをぜんぶ一気に解放する)

         

        ( ・ω・)<何でそんなものがあるんだよ。

         

        (って最初は思いましたけど、これ『デウス・エクス・マキナ(機械じかけの神)』の役割だったですね。物語を都合のいいように変える装置。ならしょうがない。しかしカッコイイなデウス(略)。厨二心がくすぐられるぜ)

         


        そっから反撃という名のパーティーの開始。
        ここから数秒はほんと観てください。この映画の最大の見所です。

         

        \チーン/
        (エレベーターが到着する音)

         

        からの数秒間、何度巻き戻して見たことか。
        コブラっょぃ。元ネタ観たい。

         


        【そうして迎えたエンディングは】
        黒幕と見られる女性が現れて、人類のためにデイナにマーティを殺せと命じます。
        『愚者』が『処女』より長く生きるのは、ホラー映画のセオリーから逸してる。
        『神々』はそれを決して許さず、怒り狂って人類を滅ぼすと脅します。
        ですが2人は黒幕女性を殺し、滅びの道を選びました。

         

        自分はホラー映画を観ている時、登場人物たちに「あきらめないで」「戦って」と言うタイプなのですが。
        これは「あきらめちゃったかー……」って感じでした。

        そろそろ人類は他の種に道を譲るべきだと言われたら、……まあ確かに。


        崩れゆく儀式の間から現れた巨大な手。
        黒幕女性は言いました。『神』が若者の死を求めるのは、その『若さ』を罰を与えたいから。
        思いどおりにならなかったことに怒り、『神』の手は無惨にすべてを叩き潰します。

         

        このラストで、『古き神』の正体が発覚します。

         

        この、『若さ』に罰を与えたくて仕方がなくて、エロいねーちゃんがエロいことをしたあと惨殺されるのも、情けないチキンが怯えながら死ぬのも、青年たちが知恵を働かせて勇敢に怪物と戦ったのに結局は殺されるのも、清純な可愛い女の子が散々ひどい目に遭うのも大大大好きで、意に沿わないものを見せられたら「つまらねーんだよ」とブチギレる、どこまでも身勝手な、神のごとく振る舞う存在ーーすなわち。

         

         

        あなたです。

         

        私です。

         

        ホラー映画の観客たちです。

         

         

        そう考えると、この最後のセリフが効いてきますね。

         

        「巨大で邪悪な神か」
         「姿を見たかった」

         

        視聴後、傍に置いた鏡を見てみてください。
        作中で『古き神』と呼ばれた存在の顔が映っています。


        いやはや納得。
        皮肉が効いた、なんともクールなオチでした。

         


        【余談・小ネタがピリリと効いて超うまい】
        職員たちはゲスなので、デイナたちが何の怪物に殺されるか賭けをしていました。
        メイン職員のひとりは、半魚人に賭けて大負けして しょぼーん(´・ω・`) としていました。
        そんな彼は半魚人にがぶっとやられました。
        (このシーンの演出がちょっと感動っぽいのずっこい)


        どんな感想やねんとは思いますが、「よかったねー」と拍手しました。(外道)

         

        まさかのカメオ出演にも笑ったし、細かいところに手が届いてて大好きです。

        あと、日本のホラー映画に対して好意的だったの嬉しかったです。
        東京じゃなくて京都という辺りがニクい。

         

        もっとホラー映画をいろいろ観て、再視聴したい一本でした。

         

         

        次回は小説教室(と鹿)の話です。

         


        来る(映画)

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          JUGEMテーマ:Horror

           

          関西で公開終了して1ヶ月以上経ちましたし、公式サイトのシアター情報が謎なので、ネタバレ全開で感想記事を書きます。

           

          『貞子vs伽椰子(映画)』の記事にもあるように、公開をめちゃんこ楽しみにしておりました。
          いよいよ角川ホラーが本領発揮するのか。Jホラーの復権の兆しやで! と多感な時期に『リング』をぶち込まれた世代としてはソワソワしっぱなしでした。

           

          そしていよいよ1月末に観に行った(公開終了直前だったのにほとんど席埋まってた)のですが、ド率直な感想。

           

          ぼぎわんの方が喰われてるじゃないすか。

           

          ( ゚д゚)

           

          †┏┛ぼぎわん┗┓†

           


          あらすじ。
          妻と結婚して、『幸せな家庭』を築く田原秀樹。
          娘が生まれる前、彼の前に奇妙な訪問者が現れた。正体の分からない『それ』と関わった秀樹の後輩は、不可解で恐ろしい死を遂げる。
          そして娘が2歳になった今、『あれ』としか呼ばれないーー呼んではいけない化け物が、再び現れる。

           


          【原作よりも可哀想な田原秀樹さん】


          この物語のひとつ目の特徴は、エセリア充イクメンパパ=田原秀樹さんです。
          原作では、一見すると、近所のおばちゃんに「あらぁ、娘さんをちゃんと抱っこして。いいパパねぇ。ママは感謝しなきゃ」と言われそうな彼が実は……という巧い見せ方でキャラを立ててました。
          周囲にアピールするためにイクメンを気取る――これは『インスタ蠅』と呼ばれる人種(見たことないのでそんなの現実に存在してるかどうかは分かりませんが)と同種ですかねーーそういう現代的な、新しい『横暴な父』の姿を描いてました。

           

          ところがどっこい。

          田原秀樹さん、制作側ってか中島監督は彼に故郷の村でも焼かれたのかってくらいにボッコボコにされてました。

           

          (´・ω・)<oh……

           

          映画では最初っから仮面が剥がれていて、しかも周囲の人間、特に学生時代の友人から煙たがれていました。
          見ててめちゃくちゃ痛々しい。秀樹にムカつく前に同情しちまいます。

          しかも原作では妻・香奈が「秀樹はやり方が間違っていただけで、家族や私たちの娘を守りたいという気持ちは本物だった」と気づくくだりがあったんですが、そちらも無し。まさかの野崎のセリフになってました。
          あの『香奈の気づき』は一種の救いだと思えて、好きな場面でしたのに無念です。

           

          ですが、代わりに祓い屋・逢坂セツ子さんとのやりとりが追加されてました。これで秀樹に素直な同情を向けられるのはよかったです。

           


          【何故このセリフをカットしたし】

           

          「あんなもんは呼ばなければ来ない」

           

          という、原作の中でいちばん好きなセリフが(たぶん)カットされてました。
          おそらく無かったと思うんですけどどうなんでしょう。誰か教えてリピった人。
          ぼぎわんを退治してほしいと依頼された祓い屋が断固拒否した時に放ったセリフです。
          これ大好きです。ぼぎわんがいかに強大で凶悪な存在なのか、素晴らしく表す巧いセリフだと思います。

           


          【でもこの追加セリフはナイスです】

           

          真琴ちゃん「来るかも」
           JK巫女さん「来るよ」
           琴子ねーちゃん「来なさい」

           

          三者の実力がよく分かってイイネ!
          JK巫女さんだけじゃなくて、祓い屋の面々が新幹線やタクシーで集結したり、カプセルホテルで祓い屋衣装に着替えるシーンは燃えました。
          途中でどんどん死んでいくのもド派手で贅沢。

           


          【総括=柴田理恵に完全に喰われたぼぎわん】


          この映画でいちばん語るべき存在は、キャラが立ちまくった真琴・琴子姉妹ではなく、映画によくいる過去に囚われたアウトロー・野崎でもなく、逢坂セツ子役の柴田理恵さんだというのは間違いないでしょう。

           

          かっこよかった。

           

          ラーメン屋で『あれ』に攻撃されて片腕を失って退場かと思えば、隻腕の祓い屋として戦い、さまよっていた秀樹を優しく導き、周囲が次々と斃れ、祭壇もマンションも崩壊するなか、独りでも戦い続ける様は物語内随一のヒーローです。

           

          原作では即退場の人でした。『スパイダーマン』のセリフを引用して、秀樹を助けようとした非常にいい人です。
          確かに死ぬには惜しい人でしたので、この改変はグッジョブオブグッジョブです。

           

          対してぼぎわんの、『なんかすごいのはなんとなく分かるんだけどあまり印象に残らない』っぷりよ。


          声真似以外の直接的な怪異といえば、真っ赤な手の痕を残したくらいやがな。
          秀樹の前にかじったのが『怪談新耳袋』の製作陣だったんです? ……って、書いて思ったんですけど、手の痕をぺたぺたしたのも、使い魔として青虫を多用したのも、ぼぎわんの正体が『幼い子ども』だからですかね。

           


          【総括】


          メリハリにおける『ハリ』ばかりの作りでラスト45分はめっちゃ滾る柴田理恵が死ぬほどかっこいい映画。

           

          (あと、部屋の荒れ具合やキスシーンのねっちょり具合、ごちゃごちゃした画面づくりから、やっぱり中島監督は猥雑萌えなんだなーと再確認しました)

           

          (あとあと、野崎に関しては壮大な公式との解釈違いが起こってだいぶ落ち込みました)

           

          (続編希望。タイトルが『人形』や『家』になったらどうしよう。『恐怖小説』はいいかもしれない。映画なのに『恐怖小説』というタイトルは洒落てる)

           

           

          【余談・これからのホラー映画の話をしよう】

           

          お次は『記憶屋』が実写化しますね。
          主演は山田涼介さん。実にいいですね。

           

          さらに『屍人荘の殺人』も実写化です。
          主演は俺たちの神木きゅんこと神木隆之介さんです。これは勝ちに来てますね。

           

          なんかここまで来たら、是非とも作者の先生と鮎川哲也賞の選考委員の先生方と編集部の皆さんにカメオ出演していただきたい。モブゾンビで。

          なんかそれくらいの遊び心が欲しい、とついつい望んでしまう――貪欲にエンタメを求める、化け物よりも強欲たる『消費者』でした。


          貞子vs伽椰子(映画)

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            JUGEMテーマ:Horror

             

            鈴花の絶叫が響き渡る。経蔵を喪った珠緒のこの世ならざるものを視る眼には、あまりにも巨大な闇が映っていた。
            貞子と伽椰子が融合した絶対的な闇。
            もはや為す術は無い。
            有里はどうなったのかーーそれを考える暇すら与えられなかった。
            闇が広がる。珠緒と鈴花を覆わんとする。すべてを飲み込む。ひときわ高い鈴花の悲鳴。

             

            (暗転)

             

            やがてエンドロールと、聖飢魔IIが歌う主題歌・『呪いのシャナ・ナ・ナ』ーーという一連の流れを映画館のまっくらな中で目の当たりにした私は、

             

            ( ゚д゚)

             

            という顔になりました。
            そんな思い出です。

             


            あらすじ。
            女子大生・有里と夏美は、リサイクルショップで買ったビデオデッキにセットされていたビデオを観る。
            それは15年以上前の都市伝説・『見ると必ず死ぬビデオテープ』だった。
            一方、女子高生・鈴花は、『入ると必ず死ぬ家』の近所に引っ越し、『伽椰子(&俊雄)』に呼ばれてしまう。

            ――「化けもんには化けもんをぶつけんだよ」
            死が迫った有里と鈴花を助けるため、霊媒師・経蔵と珠緒は『貞子の呪い』と『伽椰子の呪い』をぶつけ、呪いの相殺を図る。

             

             

            ( ゚д゚)という顔から正気に戻った自分の一言。

            「いや……白石監督がんばったよ」
            (果たしてどこから目線の何様きどりで言ったのかは謎ですが、思わずそんなつぶやきがぽろっと)

             

            そもそも、『貞子vs伽椰子』というこの物語、どうあがいてもB級ホラーにしかならない気配がバリバリで、料理するのはかなり難しいと思います。

            (そもそも発端がエイプリルフールのおふざけ企画)

             

            勝敗を決めず、融合したと結末は非常に妥当。
            さらにあのぶつ切りラストも定石といえます。

             

            つまり白石晃士監督は、かーなーり、手堅く作ったんじゃないか。まあ運命には逆らえませんでしたが。

             

            よかった点。
            ①冒頭の、独居老人の家を訪ねるシーン。
            (普通に怖くて期待感が高まる)
            ②お祓いシーンがいい感じに狂ってる。
            (水をがぶ飲みさせる場面が不穏で◎。この霊能力者さんもあっさり退場しましたが)
            ③珍しく有能そうな霊媒師コンビ。
            (いきなりアニメっぽい展開とキャラで戸惑いますが、妙にマッチしてました。守銭奴だけど頼み事を引き受けちゃう霊媒師とキツい口調の霊感幼女。良いですねとても良いです)

            ④貞子の呪いが7日から2日に短縮。

            (この変更点、現代を象徴してていいですねー。今の時代はとにかく速度最優先。良き良き。ホラー映画が時代を映す鏡なのだ)

            ⑤びっくりするくらい貞子と伽椰子のバックボーンに触れていない。

            (この話はとにかく貞子と伽椰子をファイッッ! させることがメインですから、「何故呪いが起こったのか」さえ余計なのです。取捨選択がしっかりしてる。その潔さ良し!)


            対して引っかかる点。
            ①お前は何だったんだ森繁伸一。
            (『悪の教典』の釣井ばりの有能と見せかけて無情な退場っぷり。貞子を研究していたならもっと活躍して! がんばって!)
            ②何で井戸の中の有里泣いたの。
            (解釈が分かれそうですが、単純に絵的に欲しかった可能性も微レ存)

             

            おまけ・地味にすごい点。

            ①タイトルとテーマとコンセプトと概要が全部『貞子VS伽椰子』。

            (企画書どんなんだったんだ)

             

            といった具合に、総合的に、ホラー映画ならではのみんなで楽しめるエンタテイメント作品です。

            実際映画館は若い人だらけで、楽しげな笑い声に満ちてました。


            何より主題歌が素晴らしい。


            呪いのシャ・ナ・ナ・ナ/聖飢魔II

            https://youtu.be/lzzHTR3hgs0

             

            iTunesで購入しました。

            『リング』の『feels like HEAVEN』に匹敵する、思わずハンズアップしてしまう名曲です。

             

            【余談】
            経蔵役の安藤政信さん好きです。
            2001年に『バトル・ロワイヤル』で演じられた桐山和雄は、邦画唯一の『理想の殺人鬼』です。

             

             

            さて今日から12月。

            12月の7日は、Jホラー界待望の新作・中島哲也監督/岡田准一主演の『来る』がとうとう公開されます。

            原作の『ぼぎわんが、来る』を読んだ時から期待値が爆上がりでした。

             

            「これはたぶん映画になるな」
            「カドカワが本領発揮するな」
            「Jホラーの復権の予感がする」
            「毎年、角川ホラーが映画化されたあの黄金期が再来するかもしれない!」

             

            ワクワクもんです。

            がんばってぼきわん、Jホラーの未来はあなたにかかってるのよ!

            まあ倒されるんですけど


            13日の金曜日 PART8&鶸(映画)

            0
              評価:
              トッド・ファーマー
              パイオニアLDC
              ---
              (2003-01-24)

              JUGEMテーマ:Horror

               

              ハッピー13thフライデー、軽い熱中症になりかけた肴猫ですこんばんは。死はさりげない顔をして至るところにたたずんでるんですね、気をつけます。
              ( ・ω・)<びっくりした。

               

              さて、平成最後の13日の金曜日である本日。ジェイソンの話をしなければホラー好きとして名折れです。
              すでに13日の金曜日シリーズの記事は書いていますが、あちらは1、2、3、4、6を観ての感想ですので、今回は8と10の感想を書きます。

               

              あらすじ。
              クリスタルレイクの底で眠るジェイソンが、リア充がいちゃつく気配を察知して覚醒し、片っ端から惨殺する。

               

              これ以外何があるというのか。
              (・ー・)

               

              と開き直りたくなりますが、一応書いておきます。

               

               

              「13日の金曜日 PART8 ジェイソン N.Y.へ」あらすじ。
              電気ケーブルに感電して復活したジェイソン。
              一方、女学生レニーは修学旅行でニューヨークへ旅立とうとしていた。
              その客船に乗り込んだジェイソンは、次々と学生を殺害、そしてとうとうニューヨークに辿り着く。


              「ジェイソン鶸 13日の金曜日」あらすじ。(※もはや「13金」が添え物)
              9で、ジェイソンの不死身っぷりを研究しようとしたが殺害されまくり、なんとか冷凍するも、科学者・ローワンも巻き込まれてしまう。
              それから455年後、人類は既に地球を捨てており、ある調査隊がカチンコチンのジェイソンとローワンを発見する。
              蘇生技術によって息を吹き返す2人。そして殺戮開始。

               


              あらためて視聴すると、鶸ってかなり秀作なのではと思いました。
              昔観た時は、「何やこれめっちゃくちゃやーん」と草生やしてたんですが、私の作品の見方……観る姿勢みたいなものが変わったのもあって、大変楽しめました。

               

              8は、舞台が船&ニューヨークのスラム街というのがポイントでしょうか。
              今までクリスタルレイクというある種の閉鎖空間で猛威を振るっていた(ジェイソンは殺人鬼の姿を借りた現象なのでこの表現)彼が、夜でもなお光にまみれて、外に開かれた、人も明かりも多すぎる町に現れたらどんな反応を示すのか。
              少しワクワクしましたが、ジェイソンは通常営業でした。まあそうだよね。

               

              しかしこの8、レニーの彼ぴっぴであるショーンと、叔父の先生の方が、ジェイソンよりも……オブラートに包むとアタマがヤバかったです。

               

              叔父は、水泳の練習だといってクリスタルレイクの汚い水の中に幼いレニーを突き落とす。

              (そのせいでレニーは水恐怖症に。ジェイソン少年の幻影も視るようになります)

              ショーンは、ニューヨークのチンピラにレニーが連れ去られているのに、どういうわけか引きちぎられたペンダント(冒頭でプレゼントしたもの。確か自由の女神像をかたどっていたような。ダサ……じゃなくて、微妙なデザインだったことは覚えてます)にショックを受け、ペンダントの方に駆け寄る男です。意味不明でしょう。レニーが「助けてショーン」と叫んでいるのにです。

               

              えぇ……何このサイコパスども……。
              コイツらの方がよっぽど化け物じゃないすか……。

              (自分自身を善や正義や、正しいことをしている、愛情深い人間だと思い込んでそうなところが)

               

              レニーを襲うチンピラどもをぶち殺すジェイソンが、ヒーローに思える不思議。

               

              まあでもそんなモヤモヤ、海を泳いでニューヨークに着いたジェイソンが、ホッケーマスクが描かれたでっかい看板を観て、「?」と仔猫のように首をかしげる萌え場面で吹き飛ぶんですけどね。
              きょとーん、となるジェイソンたんはとても可愛いなあ。あの場面に8のすべてが集約されてましたね! あと犬可愛い。


              鶸は、医療が発達した未来です。
              冒頭でお調子者がふざけて腕を切断する事故に遭う(文章にするとはっちゃけてるな)んですが、仲間は慌てず騒がずで、さくっと止血シールを貼って麻酔を打って、宇宙船内の医療マシンでくっつくような、人体の蘇生も可能な世界観です。


              医療が神の領域に達してるのに、地球は滅んだ(滅ぼした)ーーというのがなんだか暗示的でした。

               

              400年以上前の遺体を珍しがった船員たちは、ジェイソンと、ヒロインのローワンを宇宙船に連れて帰り、蘇生を試みます。
              ジェイソンは最初完全に死亡したと見られましたが、目覚まし(リア充がいちゃつく気配)を察知し、にょきっと覚醒して殺戮の限りを尽くします。

               

              とことんブレねぇーー……。

               

              つかこのアベック、冷凍ジェイソンがいる隣で、同級生(同僚?)が真面目に仕事している横で何ゆえ発情するのだ。

               

              最初の犠牲者:「どこかでスッキリさせてくれば?」(※たぶんイヤミ)
              リア充:「いいの?」

               

              →何が「いいの?」だ。

               

              ここからもう次から次へとイベント=悪いことが起こります。
              ドアを開けたらそこにいて串刺し、護衛の戦闘員(軍隊の人みたいな)たちは全滅、停留するはずの基地に突っ込んで爆発させ、戦闘であちこち壊しまくった宇宙船は操舵不能に陥り、ジェイソンで金儲けしようとしていた教授も死に、脱出用シャトルは恐怖のあまりあっぱらぱーになったキャラが破壊して、やっと倒したと思ったら更にパワーアップしてどこまでも追いかけてくるし、救助船が来たと思ったら扉は燃料切れで開かなくなるし……この畳みかけるようなイベントラッシュは非常に参考になります。
              ( ・ω・)<すげー。

               

              登場人物は多いのですが、退場の仕方が死ぬほどザツで、印象に残る人が少ない。いっそ笑います。人物に感情移入とか観客に同情心を抱かせるとかまったく考えてないシナリオに、こんなやり方もあるんだと「ほへー(・△・)」となりました。
              (教授のえすえむプレイは笑いましたが。「You paaaaaaass!!(ごうかーく!)」じゃねぇよ)

               

              イベントの数珠つなぎの中、特に腹を抱えたのは、女性型アンドロイド・KMの覚醒です。
              彼女を造ったツナロンとちゅっちゅしたと思ったら、バイトハザードのヒロインみたいな出で立ちになってジェイソンに挑みます。
              これが強い。でも移動する時の側転は何ゆえ。いらんだろ。

               

              機転を利かせてジェイソンを倒しますが、倒れた場所がわるかった。
              そこは医療マシンがある部屋でした。
              マシンが、オートマティックに、すなわち機械的にジェイソンを治療します。
              考えうる限りで最良の治療を施し、特殊な細胞を注入して、メカジェイソンにアップグレードさせます。
              「人間」たちがせっかく倒したのにお構いなしです。マシンはそうプログラムされているから。

               

              この場面が、最初の「地球を滅ぼした」とうまくイメージが呼応してるな、と。

               

              (冷凍されていれば死者に近い人体を復活させることもできるのに、地球は救えない。別の星に移動して捨ててしまう。
              人間ってちっとも万能じゃない。頭でっかち感すら覚えます)


              そこからはメカジェイソンの大進撃です。
              ラスト10分がとても楽しい。
              救助船に乗る時間稼ぎのために、ツナロンが1980年代の映像を見せて足止めします。
              ジェイソンがもっとも興味を引きそうなもの=無軌道な若者の映像ーー具体的には色んなところが軽そうなチャンネー2人が脱ぎだして誘惑するーーを発生させます。

              いやーこの場面。並の殺人鬼ならチャンネーにむしゃぶりついてましたよ。
              だけどそこは僕らのジェイソン。ガチギレして、チャンネーたちを袋だたき(ソロ)の目に遭わせます。

               

              こいつほんっとブレねぇな。
              (言い方は乱暴ですが感心いたしました)

               

              ラスト5分。
              軍曹のロッドスキーと共に、宇宙空間に放り出されてしまったジェイソン。
              だけど彼の鋼鉄のネバーギブアップ精神は挫けません。宇宙服もなしに宇宙をクロールして追いかけます。
              「もうええわ……」とローワンと観客がシンクロしたところで、横からロッドスキー軍曹がジェイソンを羽交い締めにして、救助船から離そうとします。

               

              軍曹ーー!!


              (※やっとココでジェイソン以外のキャラに心が動く)

              あなたはやればできる子だと(勝手に)信じてた!
              (でも最初に刺された時の、「1回刺したくらいじゃ俺は死なんぞ」(グサッ。※2回目刺される)「そうだ。それでいい」は何だったの)

               

              タイタニックみたいな体勢で、ジェイソンと軍曹は大気圏に突入して激しく燃えながらも、ローワンたちが帰るであろう「第2の地球」(推定)に落っこちます。


              ラスト1分。
              クリスタルレイクとおぼしきキャンプ場に、リア充がいました。
              よりによって燃えながら落下するジェイソンと軍曹を、「流れ星!」と勘違いします。

               

              男「願い事は?」
              女「……(キスで返す)」
              2人「(あの流れ星が落ちた湖へ)見に行ってみよう」

               

              と、湖へ手をつないで向かって、終わりです。
              これ完全にフリですね。
              ( ・ω・)<ハハッ

               

              ていうか400年も経ったのにびっくりするほど人間が変わってない。
              進化したのは技術だけ。
              そしてその技術に足元を掬われまくってる。

              金儲けのためにジェイソンを復活させ、至る所でいちゃつく。
              ――しかし、ツナロンとKMの恐怖から逃れるようとするようなキスシーンを見て、「これは死に近づいたからこそ、本能的に他者を求めているのだろうか……」という見方ができました。

               

              富を欲して、人を求める。


              人間が持つ「そのような本質」は何年経っても変わらない。

               

              そんな永劫に変わらない人間だからこそ、ジェイソンは、何年経ってもぶち殺すのでしょう。

               


              制作側の愛と皮肉がたっぷり詰め込まれた(と自分は受け止めました)「ジェイソン鶸 13日の金曜日」、とにかくツッコミが楽しいですので、ポップコーンとコーラ、あるいは軽いお酒を用意して、気の合う仲間と視聴することをオススメします。夏休みの思い出にぜひ!


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